委員会の議論を、いつでも見られるように。動画公開を求める請願の意見陳述に立ち会いました

9月14日、議会運営委員会で「委員会の動画をインターネット上で公開することを求める請願」の意見陳述に立ち会いました。

この請願は、「平塚市議会に行こう!実行委員会」から提出されたもので、僕も紹介議員の一人になっています。

市民の方が「議会をもっと身近なものにしたい」と考え、自分たちで声を上げ、請願という形で動いてくださったことを、僕はとても嬉しく感じています。

今回は、請願の内容と意見陳述で訴えられたことをご紹介します。市議会でどのような議論が行われているのか気になっている方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

必要なときに委員会の議論を見られる環境を

僕が所属する「しらさぎ無所属クラブ」では、以前から議会活性化委員会に対し、委員会のインターネット中継を繰り返し要望しています。

今回の請願が求めているのは、市民がどこにいても、必要なときに委員会の議論を動画で確認できる環境です。

対象として、総務経済常任委員会、環境厚生常任委員会、教育民生常任委員会、都市建設常任委員会、予算決算常任委員会、議会運営委員会が挙げられています。

委員会の内容を知るには、議事録の公開を待つ必要があります

平塚市議会では、本会議のインターネット中継が行われ、録画動画も公開されています。市民が議会の動きを知るうえで、大切な取り組みです。

一方、委員会には中継も録画配信もありません。傍聴に行けない市民が議論を確認するには、約2か月後の議事録公開を待つことになります。

委員会では、市の事業や予算の細かい内容について、踏み込んだやり取りが行われます。

市の説明に対し、議員が何を確認し、どのような意見を述べたのか。最終的な結論に至るまでに、どんな議論があったのか。

こうした過程を、関心を持ったときに確認できることが大切だと思います。

議事録は、発言を読み返したり、内容を調べたりするための重要な記録です。そこに動画という選択肢が加われば、議論の流れを追いやすくなり、情報に触れる入口も増えます。

高校生が放課後にも見られる議会へ

今回の意見陳述で特に印象に残ったのは、若い世代が議会にアクセスする難しさについての訴えです。

原稿には、「かながわハイスクール議会」で大学生ファシリテーターを務めてきた、実行委員会の深江悠斗さんの手記が盛り込まれています。

手記では、自分が暮らす市町村の政治に関心を持つ高校生がいる一方、「平日は授業があるため議会を傍聴に行けない」という声が紹介されました。

せっかく身近な市政に興味を持っても、実際の議論に触れる機会が限られている。そのことが、市議会を遠い存在に感じさせてしまうという問題提起です。

僕は、この点を大切に受け止めたいと思いました。

若い人に政治へ関心を持ってほしいと伝えるなら、関心を持ってくれた人が議会を見られる環境も整える必要があります。

スマートフォンで動画を見られれば、議会へ足を運べなくても議論に触れられます。録画が残っていれば、放課後や部活動の後など、自分の生活に合わせて確認できます。

仕事・子育て・介護で傍聴できない方にも必要です

これは高校生だけの話ではありません。

仕事や子育て、介護などで、平日の日中に傍聴へ行くことが難しい方もいます。僕自身、子育てをする中で、時間を合わせて外出する難しさを感じることがあります。

そのため、生中継に加えて、後から見返せる録画配信にも大きな意味があると考えています。

全国の市議会における公開状況

全国市議会議長会は、全国815市・区議会を対象に、本会議・委員会の放送方法を調査しています。東京23区を含み、回答率は100%です。町村議会や都道府県議会は含まれていません。

2024年12月31日時点の結果は次のとおりです。

委員会の種類・集計対象生中継(YouTubeを除く)録画配信(YouTubeを除く)YouTube配信
常任委員会(予算・決算以外/815議会)91議会・11.2%108議会・13.3%116議会・14.2%
予算審査特別委員会(設置363議会)101議会・27.8%111議会・30.6%60議会・16.5%
決算審査特別委員会(設置492議会)112議会・22.8%119議会・24.2%65議会・13.2%

出典:全国市議会議長会「令和7年度 市議会の活動に関する実態調査結果」17 広報広聴(2024年12月31日時点)

この数字を見るときには注意が必要です。YouTube配信は別枠で、生中継と録画に分けられていません。また、複数回答のため、各欄を単純に足して全体の実施率を出すことはできません。

予算・決算についても、表の対象は「特別委員会」であり、平塚市の「予算決算常任委員会」とは区分が異なります。

こうした集計条件を踏まえながら、先行する議会がどのような方法で配信しているのかを参考にし、平塚市議会での実現に向けた検討を進めたいと考えています。

僕自身の発言も見ていただく対象です

委員会の動画公開は、議員の活動を知っていただく手がかりにもなります。

どのような課題を取り上げ、何を質問し、市の説明にどう向き合っているのか。もちろん、僕自身の発言も、市民の皆さんに見ていただく対象です。

ブログやSNSによる活動報告に加え、実際のやり取りを確認できれば、議員の活動を判断する材料が増えます。見ていただいた方からのご意見を、自分の活動の改善にもつなげていきたいです。

実現に当たっては、機材や費用、運営に必要な作業、個人情報への配慮など、具体的に整理することがあります。それぞれの課題にどう対応できるのか、一つずつ検討する必要があります。

議会で話し合っているのは、税金の使い道や公共サービスなど、皆さんの暮らしに関わることです。知りたいと思ったときに、その議論を確認できる環境を整えたい。

市民の皆さんが、議会を身近にするためにこうして実際に動いてくださったことが、何より嬉しいです。その思いを受け取るだけで終わらせず、実現につなげたいと思います。

今回の請願で届けられた声を受け止め、しらさぎ無所属クラブとして、そして僕自身も、委員会のインターネット中継・動画公開の実現に向けて、引き続き取り組んでいきます。

請願書・意見陳述原稿

今回提出された請願書と、議会運営委員会で読み上げられた意見陳述原稿を掲載します。

委員会の動画をインターネット上で公開することを求める請願書
委員会の動画をインターネット上で公開することを求める請願書(画像を押すと拡大できます)
委員会の動画公開を求める請願の意見陳述原稿1ページ目
意見陳述原稿(1ページ目)
委員会の動画公開を求める請願の意見陳述原稿2ページ目
意見陳述原稿(2ページ目)